【アモン】
「何がどうなってこうなった?」
風呂に入るなり、リンゴは俺に何もさせず、全て自分に任せて欲しいと言ってきたのだ。
で、任せた結果がこれだ。
【リンゴ】
「アモンさんは身体中がすごく硬くなっていましたから、少しでもほぐせるのならと思って……えへへぇ」
そういう問題なのか、この状況は?
風呂に入るのは良い。一緒に入るのも……まあ、初めてのことではないので構わない。
だがリンゴの豊満な乳房の感触が、男性器に当たるか当たらないかのギリギリのラインで動いていた。
自分の身体に泡をたっぷりと付けたリンゴの肌は、心地良い感触と熱くたぎる欲望を与えてくる。
【リンゴ】
「んっ、んっ……うふふっ、アモンさんの柔らかかった部分が硬くなってきましたよ」
【アモン】
「し、仕方がないだろう!」
この状態で男性器が反応しないのも問題有りだと言える。
女の柔らかい肌とぬめる摩擦の感触は、どこか卑猥な想像を駆り立てさせるものだから。
【リンゴ】
「もう、身体の隅々までカチコチですね……ん、私も少し恥ずかしくて緊張してますけど、その、リラックスしてください」
【リンゴ】
「これはアモンさんの疲れを取るのが目的ですから、もっと疲れたら意味が無いです」
【アモン】
「わかった……ど、努力してみよう」
【リンゴ】
「ん、ふぅ……はっ、ん……」
ゆっくりと石けんの滑りを使って、リンゴの肌が俺の身体を洗い出した。
余計なことを考えなければ、風呂という場所は基本的に気の緩む場所のはずだ。
しかし否応なしに股間に血液が集中してしまう。ここだけはリラックスできない。
恥ずかしげもなく、リンゴの乳房が当たる度に物欲しそうに痙攣しているのがわかる。
【リンゴ】
「あ……ん、が、我慢できなかったら……アモンさんも好きに私の身体を触ってくれていいんですよ、んふふっ」
言葉の意味が一瞬わからなかったが、俺の手は無意識に白い肌を掴み、その感触を確かめていた。
湯に濡れた肌がまるで張り付いたかのように離れない。
実際、離したくない。