【アモン】
「くっ、何のつもりだ?」

空の旅とやらの次は、サモD協会ビルのVIPルームのベッドの上らしい。
VIPルームに呼ばれることはあっても、連行されたのは初めてだな。
貴重な体験だが、腹を立てるのが先決だ。

【アモン】
「何の用があるかは知らないが、この扱いは何だ。呼べば行く、それが約束だろう」

【ミカン】
「雰囲気、雰囲気、何と言ってもアモンの身体は私に色々されちゃうのだから」

【アモン】
「何?」

【ミカン】
「んっふっふっ、これからアモンを改造するのだよ?」

【アモン】
「……大丈夫か?」

【ミカン】
「大丈夫、大丈夫、心配ないのだよ。優しくするから痛くないですにゃ〜
愛と欲望のナースマジカルミカン参上! アモンの毛穴の一つ残らずワイルドに改造するにゃ!」

頭を心配してやったんだが、どうやら大丈夫ではないらしい。

【アモン】
「ミカン、少し冷静になれ」

【ミカン】
「それは無理なのだよ! だってお空のニャイガーが優しく見守っているから!」

【アモン】
「……それは幻覚だ」

【ミカン】
「ニャイガー、私はみんなとの約束を守るにゃ。だから……だから、そこで見守っててね!」

【ニャイガー】
「と〜な〜(幻聴)」

【ミカン】
「ん……ニャイガーをとっても近くに感じるのだよ……これがマホウなのかな、アモン?」

【アモン】
「近くに感じるも何も同化しているだろう」

【ミカン】
「くわっ! もう胸がドキドキで身体が熱くたぎってる! 力が湧いて来てるのだよ!」

【アモン】
「無駄に興奮しているだけだ。鼻息を抑えろ、流石にまずいだろう」

【ミカン】
「今ならマホウでアモンをいくらでもチョメチョメ出来るかもしれないですにゃ♪」

【アモン】
「マホウの無駄遣いもここに極まったな」

こいつをマホウ少女にしたのは間違いだったな。キャンセルが利かないのが残念だ。