初めに・・・、 どうも、書き手のぬへですw、 この作品は激しくネタバレですので2週目以降クリアした方が拝見して頂いた方が 宜しいかと思われます、 それではどうぞ・・・  洸「・・・・・・・・・・・・・・・・・」 そこに洸が立っている・・・なのに・・・その足下には、眠ったままの洸だいた。  すせり「・・・・・・」 戸惑い、何度も、何度も、二人の洸を見比べる俺・・・・・・ すせりも洸も何も言ってくれない、それが全てを肯定していた・・・・・・ 信じがたい事実、いや目を背けてると言うべきか・・・ 洸は・・・洸は、もう・・・・そう、とうの昔に・・・あの時に・・・ 死んでいたんだ。  武流「そ、そんな・・・」 ガクリと膝から力が抜ける、大切な者を守れなかった事、いや、洸を守れなかった事に、  すせり「お兄様・・・・・・」 絶望に沈む俺の肩にすせりが手を乗せ掴む、  すせり「・・・お兄様なら、決められますわ、」  武流「えっ!?」 あぁ、そうだ、今の俺・・・今の俺になら洸を蘇らす事が出来る、あの方法がある、 絶望的な事に・・・まだ、希望がある・・・ ・・・これは推測だが、今この洸は、強い『願い』が結晶化した存在、 つまり、ジュエルガイストに近い存在だろう、そして洸の精神が生み出した結晶なら 眠ったままの洸の肉体と融合させる事が出来るかもしれない、 ・・・成功すれば、洸を黄泉還らせる事が出来るかもしれない だが・・・一度死んでしまった、命は還って来ない、 仮に成功したとしても・・・それは人で無い・・・別の命を与えられた存在、 そう、俺達と同じか、それ以上の魔物に・・・  すせり「・・・お兄様なら、きめられますわ、」 もう一度、すせりが問い掛けてくる、・・・俺には、どちらとも選ぶ事が出来る これほど絶望的な選択肢は無い、どちらをとろうとも、 俺は、・・・俺達は幸せになる事は出来ない  武流「洸・・・」 俺を信頼しているからこそ黙って頷いてくれる、だがこれ程、残酷な事は無い、 だが結論は出さなければならないのだ、 ふと八尋の顔が脳裏を過ぎる、愛する者の為に、魂を売り、世界を敵に回した男 人の生を冒涜し踏みにじり、世の中の理を犯した男、 そして、その事が俺の考えをまとめさせた、 命を冒涜する事は出来ない、ここで洸を生き返らせるのは 生を、この世の生命全てを・・・侮辱する行為だ。 八尋と同じ過ちを犯す事は、命を重んじる俺等には出来ない  武流「・・・・・・洸、すまん」  洸「うん、いいよ」 洸は微笑みながら最後にこう答えた 『ありがとう、武流、』と・・・・・・ そして一人の少女の命が終わりを告げた・・・        天原すせりGodend 風に添って歩む、 3年後・・・イラク、近郊 カルテルを離反してからはや三年か・・・色々な事があった、 あの事件の後、俺とすせりはカルテルに一時捕まった、そしてキラちゃんを含む、 八尋の配下の残党をを始末する任務を受けた、俺とすせりは適当にこなし、 最後に残ったキラちゃんと協力して逃げた、 函館からウラジオストク、そこからモンゴル、中国、中東、そして、ここイラクへと 各国、各所を点々としてカルテルの襲撃を逃れてきた、 ちなみにキラちゃんは函館に着く前に分かれた、まぁ、梅ちゃんの娘だから無事で やってるだろう、何ていっても『家族』だから、心配をする必要は要らない、 他の奴とはあっていない・・・・・・まぁ当たり前か、  武流「・・・クラッカーだよな・・・!?」 声にでちまったか・・・イカンイカン、・・・ともかく他についても心配ないだろう、 何故なら皆自分自身の『からっぽ』の心と向き合い戦ったんだから・・・ 話を元に戻してみる、この国に来たときは丁度、アメリカと戦争状態になった、 あの年は俺等の戦い以外にも、世界を叫喚させた事件があった、 そのせいかあの事件は目立たなかった、まぁカルテルも頑張ったみたいだ(色々な意味で) その為か、カルテルからの刺客は来なくなった、喜ばしく無いが『戦争』という 隠れ蓑が守ってくれたようだ、まぁ昼も夜も昼夜問わず大量破壊兵器や通常兵器(歩兵や 戦車、戦闘機など、)で攻められたのには参ったが、まぁこれも経験だろう・・・ すせりには苦労を掛けてしまったが、  ??「お兄様・・・お兄様・・・起きてくださいまし、」 木陰で横になってる俺に声を掛けるすせり、  武流「どうした、すせり、」 すせりは俺の横に座り、答える、  すせり「もう、お兄様、昨日、『明日にこの国を発つから準備しとけ、』って      仰ったじゃありませんか、忘れまして?、」  武流「そう・・・だったな・・・」  すせり「お兄様、もしかして、あの日の事を思い出してましたの、」  武流「あぁ・・・」 相槌を打って、横に居たすせりを抱き寄せる、俺の胸に埋れすせりは頬を赤くそめる、  すせり「お兄様・・・」 すせりのぬくもりを感じながら、思いに耽る、 すせりの為にを使い、俺は運気を失いここまで来た、その経緯で俺は色んなモノを失った シェーリー、マリー、梅ちゃん、そして洸・・・失ったものは帰って来ない、 そして俺にはもうこの体と命以外失うモノは無くなってしまった、  すせり「お兄様、私が居ますわ、」  武流「そうだな・・・すせりが居たな、」 傍に居る事が当たり前すぎて、忘れていた、  すせり「私の事を忘れるなんて、幾ら、お兄様でも酷いですわ、」  武流「すまん、すまん、」 しかし、今、心を読まれていなかったか?、  すせり「気のせいですわ、」  武流「やっぱり・・・んっ!!」 言葉はすせりの唇によって止めれた、 軽い唇を合わせるだけのkiss、不意をくらった俺には効果は絶大だった、 そしてすせりは唇を離す  すせり「私は、お兄様の事を世界中の誰よりも、分かっておりますわ、」 その言葉だけで十分だった・・・  武流「あぁ・・・そうだな・・・」 (そうだ、俺は何もかも失った、だが横にはすせりが居る、それだけで十分だ、) 俺はそう、納得すると、すせりごと立ち上がる、 すると、北西から心地よい風が吹き、頬を優しく撫でる、  武流「今度は、北西に向って旅立つか、」  すせり「ええ、良いですわね、」  武流「カスピ海沿岸を回って、ヨーロッパに入ってイギリスへ・・・」」  すせり「お兄様、カルテルの範囲下に入るのですか!?、」  武流「あぁ・・・すせりの母親に会って親子水入らずも悪くない・・・」  すせり「私の家族はお兄様だけで・・・んっ」 今度はこちらから言葉を止める事にした・・・すせりの唇を唇で塞いだ、  すせり「んっ・・・・・・」 俺は触れ合う程度の軽いキスをそれを何度も何度も繰り返し、 すせりの唇の味を味わってゆく、  すせり「んっ・・・ん、んっ・・・ん」 その唇をそっと舌先で押し開く、そして舌ですせりの口内を何度か 味わっていたのだが、  すせり「ん・・・はぁ・・・お兄様・・・ずるいですわ、」 名残惜しそうにすせりは唇を離した、そして何か言おうとしていたので こちらも一応、止める事にした  武流「さっきのお返しさ、まぁ・・・会ってみるだけ、損は無いさ、     それに・・・会って、話を付けたかったし、」  すせり「とにかく・・・私は黙ってお兄様に付いて行きますわ、」  武流「良いのか?」  すせり「愚かな問いと書いて、愚問と言いますわ、お兄様、だって・・・      お兄様の居ない世界なんて、もうこりごりですわ、」 俺とすせりはそこで笑い合った、二人はこの先、何があろうとも共に一緒なのだ、 迷う必要は無く、共に歩んでゆこうと、、 そして握り合ったこの手を放さぬように離れぬ様に、如何なる時にだろうと・・・ そう心に決め、そして二人は歩んでゆく、風に吹かれ、風に添って歩む、 武流とすせりの永遠の愛の物語は続く・・・  「いいえ・・・ここからが始まりですわ、私とお兄様の、本当の、本当のお話は、」 そして、互いのヌクモリを確かめる様に、再び唇を重ねた、                  ーFinー あとがき、 どうも、すせりを応援しております、ぬへと申します。 今回のSSどうだったでしょうか?この作品は正直な話、 『何故、洸に二つEndがあるのに(何か中途半端のようなエンドもあるが)  すせりENDが一つしか無いのか?』 と言う疑問が出て出来た作品です、すせりエンドでは洸を生かして三人で暮らす のですが、ハタヤマ・・・もとい、はたから見ているとすせりエンドではなく トゥルーエンドにしか見えないので、それならば、洸を生かさないで、 武流とすせりの二人がその後を生きてゆくモノが見たいと思い、出来ちゃいました。 あ、そうそう、こちらの独断で原作の事件が起きた年を2001年にしました、 じゃなきゃ、2004年4月現在で『牛丼食いに行こう』なんて普通言えませんので(笑) 応援SSじゃ無いような気がしてきましたが、これで終らせて頂きます、でわでわ。