【爽夏】
「見たわね……」
【真悠人】
「見ていません! 爽夏さんがジャージを愛用してて、髪を束ねて思いっきり野暮ったい格好をしているなんて、もう忘れました!」
【爽夏】
「ふふ、ふふふ……」
【真悠人】
「さ、爽夏……さん?」
【爽夏】
「隠していたのに……貴方のより良い先輩として振る舞おうと、今まで苦労して気づかれないようにしていたのに……」
【爽夏】
「私はね、本当は着飾るのがあんまり好きじゃないの……でもね、真悠人が寮に入るならってしばらく頑張っていたの……」
【爽夏】
「たまに面倒くさくなったりしたけど、意外と長く続いて、このままなら習慣付くと思っていたのに……」
【爽夏】
「ふふ、ふふふふふ……」
【真悠人】
「さ、爽夏さん? 俺は忘れますから別に気にしなくても……」